Vol.1 早漏症(PE)とは?

PEはpremature ejaculationの略で、日本では早漏症と呼ばれています。一般的に早漏といえば、男性側が射精をコントロールできず、十分な時間性行為を継続できない状態を指します。では医学的にはどうでしょうか。医学的にPE(早漏症)と診断する場合、他の病気と同様、診断基準に照らし合わせて決めていくのですが、実はPE(早漏症)の診断基準は現在のところいくつも乱立しており、医学的に統一された見解がない状態です。これは、今までは病状を診断・分類しても治療する手段がなかったため診断する意義が乏しいと考えられてきたことや、羞恥心のため病院を受診する患者が少なく、病気の研究が進まなかったことなどが大きく影響していると考えられています。

以下に示しますのはいくつもある診断基準のうち、現在、世界中でもっとも一般的に扱われている基準で、当院でもこの診断基準に沿って診療を進めています。

  1. 膣内挿入後、射精までに所要する時間が2分以内。
  2. 膣内への挿入前、挿入途中、挿入直後のいずれかの時点で、本人の意思に反して、最小の性的刺激で射精してしまい、これが反復ないし持続する状態。
  3. 早漏の結果、著明な人間関係の問題や精神的苦痛を引き起こしている状態。
  4. 射精のコントロールが不能。

上記4項目をすべて満たしたものをPE(早漏症)と診断し、服薬治療等を推奨する。

上記の診断基準を見ますと、堅苦しい言いまわしが目立ちますが、「男性が我慢できずにすぐに果ててしまい、忸怩たる思いをする」という一般的な早漏のイメージと、医学的立場からみたPE(早漏症)とは大きくかけ離れてはいないことがわかります。ほかの診断基準についてもいずれ別のコラムで触れますが、「射精までの所要時間が1分以内」と内容が換わる程度で、大幅な違いはないものとお考えください。
また、2009年に画期的な治療薬プリリジーが開発されたことをきっかけに診断方法や治療方法が見直されつつありますので、今後はプリリジーが効くか、効かないかで重症度を分類するなどの改訂がなされる可能性があります。また、今後上記4基準をすべて満たしていなくてもプリリジーの恩恵を受けられることが証明されれば、服薬治療が推奨される範囲(早漏症の治療範囲)が拡大されることも考えられます。

いずれにしても、男性の尊厳やパートナーとの対人関係にも影響を与えるデリケートな問題のため、医学的側面のみならず、心理的・社会的側面からPE治療の必要性を考える必要があります。上記の診断基準をすべて満たしている方には強くPE治療をお勧めすることはもちろん、基準をすべて満たしていなくても、個々の症状に合わせて早漏治療薬プリリジーの処方を検討しますので、お気軽にご相談ください。PEはお薬で治療できる病気です。

いずれにしても、男性の尊厳やパートナーとの人間関係にも影響を与えるデリケートな問題のため、医学的側面のみならず、心理的・社会的側面からPE治療の必要性を考える必要があります。上記の診断基準をすべて満たしている方には強くPE治療をお勧めすることはもちろん、基準をすべて満たしていなくても、個々の症状に合わせて早漏治療薬プリリジーの処方を検討しますので、お気軽にご相談ください。PEはお薬で治療できる病気です。